December 2009

アイデア No.338 特集ポスト・ポップ・グラフィックス イントロダクション

簡単な画像操作と,豊富なスタイル・テンプレートよって民主化されたデザイン工学によって,街中からネットまで私たちの日常を覆うグラフィックイメージはその精妙さを増している。
使えるツールの性能やライブラリの充実が,そのまま「いいデザイン」に結びつくわけではない。しかしテクノロジーの発展が現代のイメージ生産にある一定の水準向上をもたらしていることは否定できない。

均整のとれた構成,過去の様式の引用,クリアなフォトイメージ,丁寧なタイポグラフィ...。そういったもので組み上げられたソツのないデザインがあふれている。しかし,システムや資本の周到なコントロールのもとに提示されたその肌理はあまりにスムースで,どこか精気を欠いている。