2016年6月25日に京都で開催された,JAGDA(公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会)総会において,TOKYO2020エンブレム第1回設計競技に関するJAGDAの見解,「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会エンブレム第1回設計競技について」(2016年7月28日ウェブ公開)が発表された。
本声明はJAGDAの運営委員会と理事会の合意のもと,全理事,全運営委員が記名に同意した公式見解,とされている。
これを受けて,その内容について以下のような意見も提示された。
(1)平野敬子公式ブログの下記エントリ
・「036 イカサマ文書 by JAGDA – vol.1」(2016年7月5日)
・「037 イカサマ文書 by JAGDA – vol.2」(2016年7月11日)
・「038 イカサマ文書 by JAGDA – vol.3」(2016年7月28日)
・「039 事実はひとつ」(2016年8月5日)
(2)奥村靫正による下記意見書
・「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会エンブレム第1回設計競技について」(2016年8月15日)
・「経緯 意見書」(2016年10月16日)
平野が「内容を確認せずに信頼性のない文書を承認したとするならば,知らないうちに問題に加担したことになる」と書き,奥村が「本総括文が貴協会会員の総意とされることは看過し難い」と書くように,問題視している箇所は異なるが,本見解の主体のありかや,内容から発表にいたる経緯全体に疑問を呈している。