2018.04.23
日本のグラフィックデザインの更新 Updating Japanese Graphic Design


海外のデザイン書を読んでいると,日本のグラフィックデザインが“ジャパニーズ・グラフィックデザイン”という分野としてまとめられ,大きく掲載されているページを目にすることがあります。そして、その多くは近年に出版されたものにも関わらず,60年代から90年代に制作された巨匠グラフィックデザイナーの作品を日本のグラフィックデザインの代表として紹介している現実があります。
これは書籍に限ったことではありません。例えば,アメリカの美術館に所蔵されている日本のポスターの多くは90年代以前に制作されたものばかりです。
確かに,日本のグラフィックデザインのイメージを創りあげ,活発に海外の美術館やデザイナーたちと交流し,そのイメージの普及に努めたのは,前述の例に挙がる先人達です。しかしながら,実際そのイメージは現代の日本のグラフィックデザインを考える上でどのくらい有効なのでしょうか。本イベントは,このような状況に対し,現在進行形で変化し続ける日本のグラフィックデザインを捉え直し,海外へ発信する方法を様々な視点から議論することを目的として企画された勉強会です。海外の人々が“ジャパニーズ・グラフィックデザイン”に対して抱くイメージを更新する方法を多角的に考察するきっかけになれば嬉しいです。

開催日:2018年4月23日(月)
時間:19:00-20:30
参加費:無料
定員:30名程度(申込先着順)  申し込みはページ最下部から
場所:Hikarieカンファレンス room C(〒150-8510 東京都渋谷区渋谷2-21-1 Hikarie 11階)

主催野見山桜
2016年度/2017年度DNP文化振興財団グラフィック文化に関する学術研究助成採択者

勉強会の内容

<第一部>
基調発表:創られた日本のグラフィックデザインのイメージ
発表:野見山桜

アメリカ,ニューヨークにある Cooper Hewitt, Smithsonian Design MuseumThe Herb Lubalin Study Center of Design and Typographyの所蔵する日本のグラフィックデザインコレクションを紹介。どのような作品が所蔵されているのか,どういった経緯で各コレクションが形成されたのかといった内容に加え,これまでの活用履歴を通じて,欧米の美術館が所蔵する日本のポスターが担ってきた“ジャパニーズ・グラフィックデザイン”のイメージメーカーという役割の一端を明らかにします。

Cooper Hewittのコレクションハイライトには、日本のポスターが100点以上含まれている

<第二部>
ディスカッション:“ジャパニーズ・グラフィックデザイン”
の更新作業へ

ゲスト:木戸英行(DNP文化振興財団),室賀清徳(アイデア編集部
ファシリテーター:野見山桜

ゲストは,実際に海外で日本のグラフィックデザインを紹介する事業や活動を展開している機関や団体に所属する方々です。第一部の発表から導き出した2つのトピックについて各ゲストに発表してもらった後は,事前に参加者から集めた事例紹介や資料を紹介しながらを情報共有,意見交換などを行います。

トピック1:「選択」する
どのような基準をもって,どのような作品を選択しているのか
考えたいこと>>日本らしさ――「日本」というものを表現する手法,「日本」を感じさせる造形言語について:色,造形,構成,タイポグラフィー,写真,など

トピック2:「発信」する
日本のグラフィックデザインを海外で紹介する近年の活動の事例について――開催国・会場,規模,他機関との協力・連携関係,など
考えたいこと>>海外での日本のグラフィックデザインの受容について,日本の文化事業・国際交流におけるグラフィックデザインの役割と可能性

申し込み方法
参加ご希望の方は,以下の項目を明記して事前にメールでご応募ください。
jgdstudygroup@gmail.com「JGD勉強会」係

1 氏名
2 ご所属先(もしあれば)
3 当日連絡の出来る電話番号
4 これまで海外で日本のグラフィックデザインの展示や普及活動をされたことはある方で,本勉強会へ情報や資料の提供に協力ができる方はお知らせください。デザイナーの方で,自身の個展を海外で開催されたという事例なども大歓迎です。

※応募が定員に達した時点で受付は終了いたします。
※ご提供いただいた個人情報は本イベントの運営以外の目的に使用いたしません。
※一度につき1名の申込です。