IDEA magazine278
2000/1
IDEA vs. The Designers Republic issue

IDEA No.278
Published: 2000/1
Price: 定価3,048円/2,771+tax jp yen soldout
「order」のリンクより(株)誠文堂新光社サイトのオンラインショッピングをご利用いただけます。送料やお支払いについての詳しい情報は、同サイトの案内に従ってください。




特集 (Special Feature):アイデア vs デザイナーズ・リパブリック
デザイナーズ・リパブリックの代表作から最新作を40ページにわたって紹介/GTFのデザインワーク/オランダの若手ユニット~メイヴィス・アン・ファン・ドイルセン/立花文穂ピッツバーグ展/Nendo Graphics 1995-1999/ジャンルイジ・トッカフォンド: 創作における原風景ー絵本『ピノッキオの冒険』/ミー・カンパニーによるゲームヴィジュアル「BPM」/新連載:都築響一「デザイン豚よ木に登れ」/新連載「逆読みコミュニケーション」第一回:タナカノリユキ/連載:横尾忠則─デザインの原ヴィジョン/連載とし込み付録6:大竹伸朗

アイデア vs デザイナーズ・リパブリック

デザイナーズ・リパブリックは,80年代後半よりthe orbやpop will eat itself,そしてシェフィールドのレーベル・ワープのアーティストたちのレコードジャケットを製作し,一躍世界中から注目を浴び,それ以降休むことなく活動を続けてきた。初期のロゴマーク的作品から最近の建築的空間グラフィックまで,その作風は振幅を見せながら常に新しい方向に変化し続けている。そんな彼らの初期作品や代表作,最新オリジナルアートワークを40ページにわたって紹介する。

278-1

GTFのデザインワーク

固定メンバー4人からなるロンドンのGTF。メンバーの一人Andrew Stevensは,自分たちは商業デザイナーであって,間違っても似非アーティストなどではないが,しかし商業的であると同時に,自らの記憶や考えに広範囲に立脚している点においては非常に個人的な作業でもあると語る。彼ら自身の解説付きで,Royal College Of ArtやLCPの入学案内,家具会社Habitatのプレスシート,展覧会のためのキャプションシステム,服飾会社Antoni and Alisonのためのカタログなど,彼らの代表的な仕事を紹介していく。

278-2

オランダの若手ユニット~メイヴィス・アン・ファン・ドイルセン

Linda van DeursenとArmand Mevisによるアムステルダムを拠点とするデザインユニット,メイヴィス・アン・ファン・ドイルセン。1998年には『I.D.』誌において「世界のベストデザイナー40人」に選ばれた彼らだが,最近手掛けた仕事の中でも最も賞賛されているのが,ブックデザインとアートディレクションを手がけた『IF/THEN』で,オランダのベスト・デザインブック賞に輝いた。その『IF/THEN』の紹介すると共に,彼らのインタビューも掲載。
http://www.ifthen.org/

278-3

立花文穂ピッツバーグ展

1999年の夏,立花文穂はアメリカのピッツバーグにあるマットレス工場跡の美術館マットレス・ファクトリーにて展覧会を行った。マットレス・ファクトリーの地下倉庫に眠っていた古本の山を材料に,立花が作品作りを行い展示するという形態をとった展覧会を立花自身による文章と写真で紹介。

278-4

Nendo Graphics 1995-1999

ネンド・グラフィックスによるロゴマークやアートワークより180作品を,全て4センチ弱の正方形のサイズで掲載。

278-5

ジャンルイジ・トッカフォンド: 創作における原風景ー絵本『ピノッキオの冒険』

少年の頃からピノッキオとへその緒が繋がっているようだったというイタリア人映像作家のジャンルイジ・トッカフォンドが,ピノッキオから決別するべく彼の中のピノッキオを描ききった作品が,絵本「ピノッキオの冒険」と,アニメーション作品「PINOCCHIO」であった。ここでは絵本「ピノッキオの冒険」を紹介すると共に,その装丁をてがけ,ユナイテッドアローズの広告作品でもトッカフォンドと組んだアートディレクター葛西薫による紹介文を掲載する。

ミー・カンパニーによるゲームヴィジュアル「BPM」

ロンドンのデザイン集団Me Company(cf.IDEA273)が全てのグラフィック制作を担当したゲーム「Beat Planet Music」のアートワークを紹介。Me Companyによる,「BPM」のグラフィックデザインのコンセプトと制作プロセスに関するコメントも掲載。

新連載:都築響一「デザイン豚よ木に登れ」

新連載「逆読みコミュニケーション」第一回:タナカノリユキ「光と色による抽象交感」

連載:横尾忠則 – デザインの原ヴィジョン

時代の流れと共に変化を続ける横尾忠則のデザイン表現。その源となる原風景のまた変化続けている。横尾忠則は今現在,何に心を動かされ,何にデザインの源をみているのか,その動きリアルタイムで追っていく。

連載とし込み付録6:大竹伸朗

表紙デザイン:ザ・デザイナーズ・リパブリック
イアン・アンダーソンが1986年に設立したシェフィールドのデザイナー集団。ここ10年間において最も影響力のあるデザイナーであり,多くのフォロワーを生み出した。WARPレコードをはじめとする音楽産業のヴィジュアルデザインを筆頭に,数々の革新的デザインを生み出している。