IDEA magazine358
2013/05
そして本の仕事は続く......デザイナー8人のコンテクスト


《特集》そして本の仕事は続く……デザイナー8人のコンテクスト
水戸部功,名久井直子,吉岡秀典,川名潤,大久保明子,坂野公一,森大志郎,佐々木暁

デザイン的思考が育む社会への態度と姿勢
韓国グラフィックデザインのいま

ロイ・コール:タイポグラファ,フォトグラファ,タイプデザイナー

《連載》日本語活字の文化誌 第3回「うたう活字書体」

追悼・片山利弘 その造形の道

追悼・三嶋典東 その一条の線
寄稿:立花文穂

表紙イラストレーション:三宅瑠人

《特集》そして本の仕事は続く……デザイナー8人のコンテクスト
編集協力:長田年伸,飯田将平,戸塚泰雄(nu,川本要
写真:加納亨真,長谷川健太,川村麻純

現代を生き抜く紙の書物は,デジタル情報と併存する固有性をもった情報のヴィークルやツールとして,そのモノ性,コト性を再定義するフェイズに突入 している。その顕著な例として,セルフ・パブリッシングが盛り上がりを見せる一方で,いわゆるマスの出版領域でどのようにその存在を更新しようとしている のか。外部とのインターフェイスであると同時にハードウェアでもあるそのデザインは何を問題にしているのか。本特集は,ブックデザインの最前線で活動する 8人のデザイナーに取材し,そのデザインのリアリティを探ろうとするものである。各デザイナーの取材を担当するのは,同時代的に活動する若手デザイナーた ち。彼らの視点はそのまま本特集の支点となり,実体化されたデザインの向こうにある不可視の思考と状況を浮かび上がらせる。

水戸部功(みとべ・いさお)
1979年生まれ。多摩美術大学卒業。在学中より装丁の仕事を始め,現在に至る。2011年,講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。

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名久井直子(なくい・なおこ)
ブックデザイナー。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。広告代理店勤務を経て,2005年よりフリーランスとして独立。文芸作品を中心に,漫画から辞典,絵本まで幅広く手がける。最近の主な仕事に松田青子『スタッキング可能,綿矢りさ『憤死(ともに河出書房新社,長嶋有『佐渡の三人,川上未映子『愛の夢とか(ともに講談社)など。

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吉岡秀典(よしおか・ひでのり)
1976年静岡県生まれ。紙と鉛筆を持たせておけば静かな子だったらしい。小学1 年生の図工の授業で,みんなは赤く塗っていたザリガニを,自分だけ真っ黒に塗ってしまい,先生に残念がられてしまう。その悔しさから独自で絵の練習を3日 ほど行う。高校は工業高校で学ラン一色の生活をおくり,美術系の専門学校ではじめてデザインという言葉を知る。コズフィッシュを経て,セプテンバーカウ ボーイという小さな事務所を構える。

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川名潤(かわな・じゅん)
1976年生まれ。月刊誌『サイゾー』のデザイナーを経て,プリグラフィックス入社。単行本の装丁,雑誌デザインなどを手がける。月刊誌『エルマガジン』,『論座』,『マンスリーよしもとPLUS(以上休刊),『ダ・ヴィンチ』アートディレクター。

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大久保明子(おおくぼ・あきこ)
1971 年埼玉県生まれ。多摩美術大学デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業後,文藝春秋デザイン部に入社。書籍の装丁を主に手がける。第38回講談社出版文化賞ブックデザイン賞を「真鶴(川上弘美・著)で受賞。

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坂野公一(さかの・こういち)
兵庫県出身。神戸芸術工科大学卒業。SONY株式会社で製品マニュアルのエディトリアルデザインを担当。その後,杉浦康平プラスアイズ勤務を経 て,2003 年に独立し,welle designを設立。書籍装幀・エディトリアルデザインを中心に活動中。主に文芸書の装幀を手がける。装幀を担当した作家は,京極夏彦氏,森博嗣氏,道尾 秀介氏,辻村深月氏など多数。

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森大志郎(もり・だいしろう)
グラフィックデザイナー。1971年生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。近畿大学国際人文科学研究所四谷アート・ステュディウム講師。美術展や映画祭カタログ等のエディトリアル・デザインを主に手がける。

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佐々木暁(ささき・あきら)
コズフィッシュを経て,HEADZに参画。現在フリーランス。最近のお仕事は『文藝(河出書房新社『清澄界隈/クサナギシンペイ(求龍堂)』『あたらしい東京日記/服部みれい(大和書房)』『時代の未明から来たるべきものへ/間章(月曜社)』『人生はこよなく美しく/石井好子(河出書房新社)』『ここは退屈迎えに来て/山内マリコ(幻冬舎)』『科学以前の心/中谷宇吉郎著,福岡伸一編(河出書房新社)』『考える練習/保坂和志(大和書房)』など。神保町でお待ちしています。

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デザイン的思考が育む社会への態度と姿勢
韓国グラフィックデザインのいま

構成・文:多田智美(MUESUM,永江大(MUESUM)
翻訳:李ハヌル
写真:増田好郎(p. 162, 166, 1 70, 1 74)
韓国におけるデザインシーンというものが存在するなら,その様相は不定形であり,何か形が見えたと思ったら,また別の方向へと流れていく。そういった状況 の渦中にありながら,極めて自覚的なデザイナー/デザインの担い手たちの姿勢や態度を通して,韓国グラフィックデザインのいまを探る。

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ロイ・コール:
タイポグラファ,フォトグラファ,タイプデザイナー

構成・文:ヘルムート・シュミット
寄稿:ブルーノ・プフェフリ
書体制作から写真まで精力的な活動を行い,英国と大陸のタイポグラフィ交流史にユニークな足跡を残したロイ・コールの業績を振り返る。

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〈連載〉日本語活字の文化誌 第3回:うたう活字書体
文:内田明 デザイン:長田年伸
追悼・片山利弘 その造形の道
グラフィックデザイナー,アーティストの片山利弘が1月9日午前(現地時間,米ボストン郊外の自宅で 逝去した。享年84歳。戦後日本グラフィックデザイン界の新しい才能として活動した後,スイスを経てアメリカに移住しアーティストとして活動。その一方, ハーバード大学視覚芸術センターで教鞭をとり,教育活動にも尽力した。ハーバード大学名誉教授。

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追悼 三嶋典東、その一条の線
寄稿:いまも耳に残る三嶋さんの線―立花文穂

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