IDEA magazine360
2013/09
ファウンド・プリント:大竹伸朗の書庫より


《特集》ファウンド・プリント:大竹伸朗の書庫より

画家・アーティスト,大竹伸朗のアトリエには本や雑誌,新聞,ポスターをはじめ,大量の印刷物のかたまりが散在している。作品とマテリアルが混ざり合うこ の空間では「作品」の境界はぼやけ,印刷物はそのグラフィック性とモノとしての立体性を同時に露わにする。あるときは直接的な「貼る」ための素材として, あるときは描く対象の潜在する領域として,これらの印刷物は大竹の作品制作につながっている。本特集で紹介するのは,大竹伸朗のアトリエで見つけられた印 刷物の一部である。アートブック,文芸書,図鑑,漫画,実用書……出版された年代も地域もテイストもまるでバラバラなこれらの本は,テーマに沿っ たコレクションでも管理されるアーカイヴでもない。何らかの脈絡で大竹伸朗の手元に集まり,火薬のような危うい静けさとともに,そこにある。それがいつど のようにつながって何に昇華するかは,誰にも分からない。

●アートブックの一般解へ:秋山伸による大竹伸朗の出版とデザイン
●郊外の芝生――CalArtsの過去と現在から学ぶこと
●廣告界の世界

《連載》日本語活字の文化誌 第5回「正方形とは限らない」

《特集》ファウンド・プリント:大竹伸朗の書庫より
編集協力:飯田将平
撮影:長谷川健太(p.1-11, 22, 23, 34, 35, 48, 49, 54, 55)
解説協力:宮城太、古賀稔章、ばるぼら、山崎奈々子

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アートブックの一般解へ:秋山伸による大竹伸朗の出版とデザイン
構成・デザイン:秋山伸
撮影:山本真人

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郊外の芝生――CalArtsの過去と現在から学ぶこと
構成・文・デザイン:イエン・ライナム
編集協力:古賀稔章
翻訳:奥田由意,小田部麻利子
構成・文:長田年伸

カリフォルニア・インスティテュート・オブ・アーツ,略してCalArtsに,学部生と大学院生が集い,1週間のワークショップが行われた,本特集はその報告である「ア イデア」編集長の室賀清徳氏と私は,CalArtsの本拠地ヴァレンシアで,同校のデザインを調査するプロジェクトに取り組んだ。CalArtsの歴史, 現状,エフェメラ,独自の開かれた研究活動などを対象に,そのデザインの研究/執筆/制作/収集/記録を行うことを課題とする,いわばCalArtsをラ ボとしたCalArtsについてのワークショップである(イエン・ライナム)

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〈連載〉日本語活字の文化誌 第5回:正方形とは限らない
文:内田明 デザイン:長田年伸

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インフォメーション

『アイデア』創刊60周年記念企画 廣告界の世界
監修・協力:竹内幸絵
撮影:増田好郎

『アイデア』は1953年7月に創刊し,本号で通算360号,つまり60周年を迎えた。本企画は,弊誌創刊60周年を機に,前誌となる『廣告界』の 足跡とその意義を改めて検証するものである。デザインという領域の重要性を感じつつ,多くの人々が手探りをしていたこの時代,同誌は誰に何を発信しようと していたのか。

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お詫びと訂正

『アイデア』360号内におきまして以下の誤りがございました。関係者ならびに読者の皆様にご迷惑をおかけしましたことを,深くお詫び申しあげます。(最終更新:2013-8-10)

p. 001/057
ご協力いただいた古賀稔章氏のお名前を誤って表記してしまいました。
誤:古賀捻章
正:古賀稔章

p. 063
グループ〈L〉のキャプション番号5と6の内容が逆。

p. 167
『廣告界』の巻号を誤って表記してしまいました。
誤:0巻00号
正:11巻6号

p. 170
『廣告界』の所蔵先を誤って表記してしまいました。
誤:9巻2号 竹(竹内幸絵)
正:9巻2号 三(三康図書館)

誤:9巻9号 竹(竹内幸絵)
正:9巻9号 兵(兵庫県立美術館)

p. 178
ご協力いただいた竹内幸絵氏のお名前を誤って表記してしまいました。
誤:竹内幸枝
正:竹内幸絵